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肩関節学会40年史

第30回日本肩関節学会学術集会の開催にあたって

会長
髙岸憲二

 このたび、第30回日本肩関節学会学術集会を前橋市で開催させていただきますことを、教室としまして大変光栄に存じております。
 今学会では主題として「広義の五十肩(腱板断裂を含む)」と「投球障害肩」を取り上げました。応募演題は176題で、幹事の方々にプログラム委員になっていただき、163題を採用させていただきました。招待講演などを入れますと167題と過去最も多い演題数になりました。症例検討を例年どおり3会場に分かれて、実際の単純X線などを目の前にしながら、じっくり討論していただく予定です。また、4ヶ所のポスター会場では84題のポスター演題について昼食を取りながら発表と討論を行っていただきます。口演発表は1会場でできるだけ討論時間を長くとるようにしましたので活発な討論をお願い致します。
 今学会では新しい試みとして看護士・理学療法士・作業療法士などコ・メディカルの発表・討論の場である「肩フォーラムin群馬」を企画しました。これまで本学会はほぼ整形外科医のみに限られていましたが、最近の肩関節疾患治療の動向を考えるとコ・メディカルの参加も不可欠であると考え、現場で肩関節学会会員と一緒に治療されているコ・メディカルの方々に発表・討論していただく会場を設けております。
 招待講演は海外より2人の先生にお願い致しました。米国The Mount Sinai School of MedicineのEvan L. Flatow先生は「Recent Advances in Shoulder Arthroplasty」を、英国City Hospital. NottinghamのLars Neumann先生は「Arthroscopic Management of AC Joint Problems」を講演されます。
 前橋は、ご参加いただきます皆様方には、きっと満足していただけるものと信じております。利根川のほとりにある萩原朔太朗を生んだ文学の町であり、少し足を伸ばせば、上毛三山である楱名山、妙義山および赤城山、上州名湯の伊香保温泉、草津温泉や観光地である尾瀬などがあります。どうか本学会に、コ・メディカルとご一緒に多数の方々にご参加いただき、日本肩関節学会を実りあるものにしていただくようにお願い申し上げます。