日本肩関節学会50年史

第10回肩関節研究会

会長
鈴木良平

1983年10月1日(土)、2日(日)に長崎市の長崎大学医学部記念講堂で第10回肩関節研究会が開催されました。会長は当時長崎大学整形外科教授の鈴木良平先生(2004年9月5日 没)でした。主題は「胸鎖関節疾患」で鎖骨近位骨端線離開、胸鎖関節脱臼や胸肋鎖関節炎などについての発表でした。初日は13時30分の開会の辞から始まり13時35分から一般演題が始まりました。当時はまだ1会場での発表で、初日は24演題の発表がありました。特別講演はThe Roiyal National Orthopaedic Hospital の Ian Bayley先生の「The Diagnosis and Treatment of Painful Arc Syndrome」でした。一般口演終了後、19時から長崎グランドホテル(現存していない)で懇親パーティーが行われました。翌日は8時30分から一般演題の発表が始まり、終演は12時45分で、2日目も24演題の発表でした。主な演題は解剖などの基礎が7題、Loose shoulder が5題、関節鏡や筋電図などの検査が5題、人工骨頭(関節)が4題、神経麻痺が3題などでした。座長の先生は三笠元彦先生、遠藤寿男先生、髙岸直人先生、安達長夫先生、山本龍二先生、福田宏明先生、信原克哉先生、加藤文雄先生、鈴木良平先生でした。鈴木良平会長のもと、当時講師をされていた伊藤信之先生(1999年1月27日 没)が研究会の実務をされていたようです。お二人とも亡くなられており、当時の写真は残念ながらみつかりませんでした。

(文責 衛藤正雄)

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