会長
小田清彦
第2回肩関節研究会は第45回中部日本整形外科災害外科学会が山口大学服部奨教授の会長のもと昭和50年10月30日・31日に開催されたが、その前日の10月29日午後3時より山口大学小田清彦助教授が世話人となり山口市医師会講堂にて開催された。
研究会の案内は中部整災学会の会員及び全国各大学整形外科教室に送られたとのことである。当日、演題は15題が発表された。
中部日本地区以外からは東京慈恵医科大学竹村眞先生、東急病院山本龍二先生、九州労災病院鳥巣岳彦先生、東海大学福田宏明先生、東京大学加藤文雄先生が口演され、参加者も200名近くになり全国的な拡がりをみせた。演題は五十肩、肩関節周囲炎の考え方、腱板損傷の手術、anterior acromioplasty (NeerⅡ）、随意性肩関節脱臼の手術などが報告された。 次回の第3回肩関節研究会は福岡大学髙岸直人教授のもと福岡市で開催させることが決定した。
（文責 安達長夫）
第2回肩関節研究会
日時：昭和50年10月29日（水） 午後3時～5時45分
会場：山口市医師会山口健康管理センター講堂
世話人：山口大学 小田 清彦
| 演題 | 病院 | 氏名 |
| 腋窩侵入路による頸助切除の1経験 | 山陰労災病院整形外科 | 那須 吉郎・他 |
| 肘屈筋麻痺に対する血管神経柄付広背筋移行 （Zancolli）の追試 |
徳島大学整形外科 | 野島 元雄・他 |
| 僧帽筋の神経原生萎縮による 右肩外転障害の1例 |
京都大学整形外科 | 上羽 康夫・他 |
| 当教室に於ける肩関節人工骨頭の症例について | 東京慈恵会医科大学整形外科 | 竹村 真・他 |
| 肩関節回旋拘縮の問題点 | 神戸市立中央病院整形外科 | 井上 紀彦・他 |
| 五十肩の関節造影所見について | 広島大学整形外科 | 奥平 信義・他 |
| 所謂 50肩の関節の遊びの消失より捉えた 新しい考え方の試み |
大阪回生病院整形外科 | 戸祭 喜八 |
| 肩関節周囲炎について | 信原病院整形外科 | 信原 克哉・他 |
| 腱板損傷に対する手術経験 | 東急病院整形外科 | 山本 龍二・他 |
| 有痛性肩疾患に対する Cryotherapy | 九州労災病院整形外科 | 鳥巣 岳彦・他 |
| 肩関節 Impingementに対する anterior Acromioplasty （NeerⅡ）の経験 |
信州大学整形外科 | 久津間智允・他 |
| 陳旧性肩関節脱臼の経験 | 鳴戸病院整形外科 | 掘口 泰稔・他 |
| 高度の円背者の肩関節脱臼 | 鳴戸病院整形外科 | 掘口 泰稔・他 |
| 随意性肩関節脱臼手術例の検討 | 東海大学整形外科 | 福田 宏明・他 |
| 随意性肩関節脱臼の治療経験 | 東京大学整形外科 | 加藤 文雄・他 |