日本肩関節学会50年史

第7回肩関節研究会

昭和55年10月18日に東京全共連ビル4階の大会議室で、河路渡先生が会長として主宰されました。演題数は38題集まり、主題は肩鎖関節脱臼に対する治療について時間をかけた討議がなされた様です。残念ながら当時を知る医局員を見つけ出すことは出来ませんでしたが、肩関節学会のご厚意で抄録が手に入りましたのでご参照頂けますと幸甚です。発表時間5分で12演題が詰め込まれた主題の座長をされた様です。

主題関連演題 13:10~14:30

座長:河路渡(杏林大)

  1. 肩鎖関節脱臼治療後のスポーツ機能の回復について
  2. 肩鎖関節脱臼に対するDewar法60例の検討
  3. 肩鎖関節脱臼に対するDewar(改良法)の経験
  4. 肩鎖関節脱臼に対する鎖骨骨切り術
  5. 肩鎖関節脱臼の治療における烏口肩峰靭帯移行術について
  6. 陳旧性肩鎖関節脱臼に対する靭帯形成術の成績について
  7. 肩鎖関節脱臼例の検討
  8. 肩鎖関節脱臼手術例の成績
  9. 当科における肩鎖関節脱臼の治療成績
  10. 肩鎖関節脱臼の治療経験
  11. 当科における肩鎖関節脱臼手術法の変遷
  12. 肩鎖関節脱臼に対する手術療法の経験

編集後記

40周年記念誌を作成する際は当時を知る医局員が見つけられず、情報を提供する事が出来ませんでした。今回50周年記念誌の作成にあたり再度調査範囲を広げてみましたが、やはり肩学会に関する情報を集めるには至りませんでした。数年の期間が開いたのちに、当大学でも肩関節診療班は再開をしております。河路教授に残して頂いた財産と考え、大事にしていきたいと思います。

文責:坂倉健吾 2023年10月21日

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